-二人の関係性、出会いのきっかけなどを教えてください。
エザキヨシタカ(以下/エ)共通の知人がいまして、その方が美容業界で活動している中でクズノさんをご紹介いただきました。
当時からクズノさんは革製品を多方面で作られていて、僕は美容師として働いていて、(共通の知人が)「この二人いいんじゃないか」ってことで結びつけてくださった感じですね。
シザーケースってなかなかおしゃれなものがないんですよね。機能面はいいかもしれないけど、とにかくおしゃれなものがなかった中で、前回のコラボでクズノさんが僕のイメージしたシザーケースをすごくカッコよく作ってくれて、 そういうところから結びつきで今回またディーズプロダクトさんがお声掛けくださって、また実現したって感じですね。
SHINGO KUZUNO(以下/ク)さすが。話し慣れてますね(笑)
-お互いの第一印象を教えてください。
エ/ク)第一印象…なんだろうな…
ク)僕はめっちゃ勢いある人だなって思いましたね。今もですけど、今にも増して勢いを感じましたね。
-今後付き合っていきそうだなみたいなことも感じたりしましたか?
ク)それはもうもちろん!でもここまで継続的にお付き合い出来るとは思ってなかったんで。
エ)それは確かに!嬉しいですね。お互いの仕事の中で交わりあえてるっていうのがすごい嬉しいですね。
僕も第一印象は「めっちゃかっこいいな」ですね。なんだろう…熱量があるというか。お互いに。お互い熱い人間なんでしょうね。
ク)でもまぁ最近いくらか落ち着いてはきてますけどね(笑)
エ)なんかものを作るときに、もちろん職人の人とかたくさんいると思うんですけど、見た目がすごかったりとか出で立ちがかっこいいというのはやっぱり大事なことだと思うんですよね。
そこがおざなりになっていて、作るものだけこだわっている人結構多いじゃないですか。(クズノさんは)そういう所がかっこいいっていうのがもう普通に見てもわかるじゃないですか。そういう風に感じられる人ですよね。
-好きなファッションについて教えてください。
ク)僕は…ちょっとつまらない返答になっちゃうんですけど…インスタグラムでかっこいいと思ったものをポンポン買っちゃうんですよねぇ(笑)
エ)面白い(笑)
ク)シザーケースとかもそうだと思うんですけど、逆に一発で欲しいと思わないと僕は買わないですね。
その代わりインスタのおすすめとかに出てきていいと思ったらポンポン買っちゃう。エ)僕は…いい服か自分で買い付けた服が多いですかね。
ク)アパレルもやってるもんね。
エ)着丈とか、自分が好きなサイズ感があるんで。キチッとしてるように見えるけど、だいたい上はダラッとした感じが多いですね。太いパンツとかも全然いいんですけど…身長的に174か175cmくらいだから外国の女性くらいのサイズ感が一番自分の体型に合うのかなって気はします。
そういうのを選んで買ったりしていますね。「自分がいいと思ったものを買う。」ですね。
ク)まぁそうだよね。エ)色は白と黒が多いですね。ちなみに今日履いてるパンツもレディースなんです。
-今日のファッションのポイントは?
ク)今日は…なんだ…?さわやかっぽくですかね(笑) なにも気にかけていないと悪そうに見られるときがあるんですよね。そこにはかなり気を使ってますね。
エ)それ言っちゃうと出会ったころの方が悪そうな感じはしますけどね?(笑)
ク)(すかさず)それは若かったからじゃない?!(笑)
エ)本当は着たかった服はあったんですけど、前回クズノさんがカットしに来た時にも着てたんで違うのを選びました。 靴は良いものを選んで、上とか適当な時もあるし、そのときいいと思ったものをずっとローテーションで身につけている感じが多いですね。毎回色を変えるっていうよりは好きなものをそのままずーっと履くことが多いですね。 靴とかも大体3足をローテーションで、服もその時好きなTシャツをずっと回して着て、たまには思い出して違うのを着たりもしてスタメンを多少変えることはありますね。
-ファッションで一番こだわる部分はどこですか?
ク)多分、俺もエザキさんもそこまでファッションに興味がないと思うな……
単に自分のスタイルを着ているだけで、ファッションというものを考えてまで好きではないと思う。しいて言えば最先端のものを取り入れすぎないようにはしてます。これをやりすぎると子供っぽくなり過ぎちゃうんですよね。
エ)まぁ僕も大体一緒で、お客さんの年齢層もさまざまなんですけど下は0歳上は80代とか。その日の予約状況を見て服を選んだりすることはありますね。 お客様がお子様だったりとか新規の方だったら〜とか、想定してますね。
-好きな色、よく買う色はありますか?
ク)僕はいろんな色に挑戦したいタイプですね。
エ)靴は絶対黒じゃないと着ないと履かなくなるタイプです。Tシャツはピンクとかオレンジとか色々買うんですけど、ピンクは途中で着れなくなって、オレンジは結構着ますね。グレーとかも着ますけど、はっきりした色が好きみたいです。
ク)でもエザキさん、ここに2年くらいはいろんな色に挑戦してますよ。
エ)ですね。さすが、よく見てる(笑)
ク)俺よく見てるんで(笑)
エ)海外とか行くとその時の気分とか雰囲気で選んだりしますよね。
お店自体が暗い雰囲気だったりとか。店員さん自体が暗い雰囲気だったりとか。
-好きなショップはありますか?
ク)その場その場で。
エ)僕は【S(港区にあるセレクトショップ)】ってところと、【A(渋谷区にあるセレクトショップ)】です。 セールになったりするんでその時を狙って買うことが多いですかね。 セレクトが面白いんですよ。ここの2つはよく行きますね。
ク)あ、あとヤフオクで買った中古品をカスタムすることもあります。今日のこれとか。
エ)え、すごい。めっちゃかっこいいじゃないですか。すごい。
ク)とにかく人と被らないのが好きなんですよ。
もしかしたらショップていう括りだとヤフオクが一番使ってるかもしれない。-最近買ったものは?
ク)最近買ったもの…結構買ってるけど多分月に20〜30万くらいは使っちゃいますね。最近は今着ているさわやかシャツ(白シャツ)を買いました。
エ)最近だと…いいロンT買ったんですけど、暑くてまだ全然着れてないですね。撮影のときだけ一回だけ着ましたけど。
ク)撮影の時用の服って確かに買う。俺の場合黒のTシャツばっかりになっちゃうけど。
エ)撮影、セミナー、ヘアショーとかのタイミングで買うことが多いですね。あとカテゴリにこだわらないでいうと最近家買いました。
ク)一番最新で買ったのはこのアクセサリー。…買ったっていうよりは自分で作ったんですけど。こういうのも買ったうちに入るんですかねぇ?
割と作るために買ってることのほうが多いかも。
エ)似てるかもしれないですね。クズノさんも僕も。自分で買い付けてたものを自分で着たりしてるから。自分がやりたいから買ってる。
ク)自分のために買うっていうね。
エ)そうなんですよ。自分たちで手を加えたいんですよ。
-お仕事のインスピレーションはどこから得てますか?
ク)僕は人をめっちゃ見てます。この人だったらどんなものが合うのかなとか。どういうものが好きなのかな?とか。そういう所を見てます。 ターゲットありきでものを作っているっていうのもあるんですよね。
エ)僕も一緒ですね。自分の作りたいものとかやりたいこととかやってるから多分そうなるんだと思う。なんかのインスピレーションを受けるというよりは、その人の土台にあった作品を作るという感じ。
-今回のシザーケースのコンセプトについて教えてください。
ク)エザキさんが当時ハイブランドのバッグを使ってて「こんな感じのサラッとした質感のシザーケースが欲しい」っていうイメージから始まりました。
エ)シザーケースってとにかくダサいってイメージしかなくて。でも身に付けなきゃじゃないですか。せっかく使うならオシャレなものを身に付けたいなと思って。サラッとした大人っぽい、おしゃれで洗練されてて無駄なものが多くないデザインがいいなっていう考えがありました。
例えばTシャツとかでも「ここのデザインはいいけど、ここの部分はいらない」なって思うこととかあるじゃないですか。 シザーケースのデザインもいらないものをそぎ落として、本当にかっこいいって所に必要なものをクズノさんのセンスにお任せしたら、よくもまぁこんなかっこいいデザインできたなっていうのができましたね。
自分だけではなく、いろんな方に使っていただくことを考えたときに、ただ足し算が多いだけではなくて、引くものはきちんと引いて、必要なものだけを足して、無駄を省いた引き算もちゃんとしていて、足し算引き算もちゃんと考えられていて、使う人自身のかっこよさがしっかりと出るようなものに仕上がってるなと思います。
-エザキさん自身の美容師としての心得がシザーケースに反映されていたりしますか?
ク)当初は3丁入れで指定されましたよね?
エ)1日に何人ものお客さんを切るから重さに関しても重点的に考えたんですよね。あとは落としたら怖いなとか。いいはさみとかレギュラーメンバーのはさみはもう決まっているからっていうのはあるかもしれないですね。 あとは単純に要らないものをデザインに加える必要もないですし、あとはそういう足し算じゃなくて引き算ていうところはみんなできた方がいいと思うから…それはあるかもしれないですね。
でもまぁ究極のところは、やっぱりクズノさんが作ってくれるから自分の中では納得がいくし、いいなって思えるんですよ。
話を出していくとクズノさんの思考とか中身が似ているんですよね。発想が一緒だから例えば今日自分が何かあったっていうのも話せる人なんですよね。そういう所が全部一緒だから、お客様に対しても“人を見てその人に一番いいものを届けたい”って考えや関わり方も一緒なんですよね。
無駄なものは必要なくて、シザーとかもそうですけど。邪魔になるだけだし。 考えかと一緒で、いろんな考えがある人がたいてい悩んでたり悪い事してるじゃないですか。けどそういう悩みがずっと一貫していたらそいういのって絶対ないと思うんですよ。余計なものがあるって結局は三流なんですよね…
ク)要は一流になるためにはコンパクトになれってことなのかね。
エ)うんうんそうなんですよね。無駄なものはいらない。シザー、セニング、もしくは小さめなはさみってなったらこの数くらいで十分。 自分がどのはさみを取るかわからない状態っていうのもカッコ悪いし、シュッとパッとスマートにやれた方がいいかなって。ク)これかなあれかなって似たような道具が何個もある状態がもう迷ってるってことだもんね。エザキさんはその選択肢を消してるってことだよね。
-実際いつもシザーケースに入れている仕事道具を見せていただけますか?
エ)僕のオリジナルのシザーも入ってるんですけど、セニングは20パーのものを使っています。レザーカットみたいな感じで内側を削いで行ける感じです。シザーは7インチのものを使っています。
ダッカールやシザーが長めのものを使っているのは一回で仕事を綺麗にきめるっていうのが理由にあって、ヘアショーとかでモタモタしているとカッコ悪いじゃないですか。手が長いからあんまりシザーが細いと寄るんですよね。僕がちょこちょこってカットすると肩幅もあるし変になるんですよ。
モタモタする代わりに抑揚を付けてゆっくりやる方がいいと思うんで。
…それにしても本当に良い出来ですよね。こういうデザイン今までにないからすごい気に入ってます。ありがとうございます。
上記期間を当店の冬期休暇とさせて頂きます。
年内最終発送分は12月29日(金)13:00までのご注文・ご入金確認分となります。(予約商品除く)
休暇期間中の商品確認・発送、電話・メール応対等は
翌営業日1月5日(金)より順次ご対応をさせて頂きます。
休暇期間中は沢山のご注文が予想されます。
商品発送、お問い合わせのご返答等に数日頂く場合も御座います。
お客様にはご迷惑をおかけし大変申し訳御座いませんが
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。